「饂飩蕎麦発祥之地」の石碑がある承天寺から、妙楽寺、聖福寺と続く御供所通りは博多祇園山笠が走り抜ける旧東町筋になる。
直線の道路を歩いていくとこの筋の中央にあたる旧魚町の石碑が立つウナギの成瀬の四辻から下り坂になるため、山笠の舁き手(かきて)はここで若手からベテランの舁き手(かきて)に交代して、一気に山笠が走り抜ける。
その御供所通を抜けて明治通りに出る手前の左に「うどん」と書いた大きな提灯が見えてくる。
大正14年に建てられた建物は福岡大空襲を免れ、今年で築100年になる木造屋根の廂(ひさし)から無造作に下がった営業中を知らせる提灯だ。うどん店の創業は昭和29年(1954)で、かすれた文字で「うどん」と書かれた木の看板がその歴史を教えてくれる。
のれんを分けて店内に入れば創業当時の昭和感満載のカウンター越しに大羽釜が目に飛び込んでくる。釜の前ではこの道40年のうどん職人・三宅正一さんが立つ。
天井を見るとかもいに欄間が目に付く、そもそも亡くなったご両親が住居を改築して店舗として貸し出す予定だったが、相手の都合が悪くなって仕方なしにお父さんがうどん店を始めて今日に至っているわけです。
注文が入ると、丼に湯を入れて温め、箱の中に並ぶ麺が釜に投入される。麺は他ではあまり目にすることのない極太麺だ。
「製麺所にお願いして作ってもらう特注の太麺です。店を始めた親父がうどん好きで、太麺が好きだったんですよ。昔はもっと太くて小指くらいあったんです(笑)。
麺は製麺所で一度ゆでたものです。生麺からゆではじめたら、ゆであがるのに15~20分くらいかかります。
博多の人は待つことは得意ではないでしょう?(笑)。
こうして一度ゆでてからさっと出すのがこの店の特徴です。
一度ゆでていますから、お客さんに出す時に温め直すという感じですね」。
麺が温まったら、丼の湯を捨てる。麺を軽く湯切りして丼に入れ、とっくりからつゆを注ぐ。
メニューは熱いうどんとそばだけです。夏でも熱いうどんとそばだけです。
ごぼてん、丸天、エビ天など好きなものをトッピングをして食べてください。
お値段もめっちゃ安いですし
メディアでもよく紹介されるのでご存じの方もおおいはず。
お店の前に大島眼科あります。ゴンちゃんも通院していた時は博多うどんをがあるので患者さんの利用も多く、体も気持ちも癒される温かいスープがなんともいえません。