江戸時代に架けられた水車橋(みずくるまばし)

町の歴史散歩

博多には時代背景を映し出す珍しい名前の橋がいくつか架けられています。櫛田神社の博多歴史館側から川端通り商店街を突き抜け直進し博多川を渡る時に架かっている橋が水車橋。

江戸時代、新川端町下から中洲に渡る仮橋はあまりに危険だったので奉行は文久3年(1738)に新川端上、今熊町、社家町、瓦町、祇園町下の作人(中洲で野菜を作っていた人)に、古板や丸太などを与えて補填させました。

この橋から武士たちが郊外に猟に出かけるので「御出野橋」といわれ、寛延(かんえん)2年(1749)の架け替え記録には、「御猟橋」となっています。
宝暦4年(1754)に鰯町の油屋市衛門という人が、この橋に水車小屋を建ててから水車橋というようになりました。

明治30年(1897)木橋から石橋に架け替えるとき、石材の転落で死者3名、重傷2名を出しますが6月に完成。

現在の水車橋は昭和45年(1970)12月の架設で中洲側から二股橋となっています。

ゴンちゃん

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はじめまして、福岡の歴史を探訪・発信している「ゴンちゃん」です。 福岡市を拠点に、博多や筑豊、北九州、糸島など県内各地を実際に歩いて取材し、歴史の現場を動画や記事でご紹介しています。 鎌倉時代の元寇や戦国武将の足跡、昭和レトロな商店街の面影まで――「ガイドブックに載っていない福岡の物語」を、YouTubeチャンネルと連動してお届けします。 地元の方も、福岡出身の方も、観光で訪れる方も、福岡の歴史に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!

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