博多は福岡市の一部として知られ、その中でも観光名所や賑やかなエリアが多いことで有名です。しかし、今回は博多の下町、特に「御供所町」に焦点を当ててみましょう。かつては「桶屋町」として知られたこのエリアは、歴史と風情が息づいています。博多観光の際に、ぜひ訪れるべき観光スポットを紹介します。
桶屋町から御供所町へ
御供所町は、かつて「桶屋町」と呼ばれ、その名の通り桶屋が多く立ち並んでいました。幕末にはなんと9軒の桶屋が存在し、中でも「斗合屋」という桶屋は、棟酒を遠方に贈るための便利な容器である「斗合樽」で評判を呼びました。
戦後の区画整理により、新しい道路が開通し、桶屋町も中断されました。しかし、幸いにも空襲の被害を受けなかったため、戦前からの居住者が多く残りました。そして、町名改正により、「下桶屋町」は「上呉服町」に、「上桶屋町」は「御供所町」に改名されました。
古き良き下町の風情
御供所町を歩くと、道幅は昔のままで、昔ながらの雰囲気が漂います。長く営業されている「三味線のあかね屋さん」もあり、三味線の音色が町に響いています。ここでは三味線を叩いて演奏する独自のスタイルが楽しめます。
周辺には博多の伝統芸能や文化に関するお店も多く、山笠用品、駄菓子屋、下駄屋、水引専門店などがあります。これらのお店で博多の伝統に触れ、お土産を探す楽しみもあります。
御供所通りと聖福寺
御供所町の突当りの道路には「奥の堂通り」と「御供所通り」があります。特に「御供所通り」には「奥野堂通り」の石碑が立ち、風情ある雰囲気が広がっています。この通りは、ローカルの人々からも愛されるエリアで、その風景を楽しむのは心地よいことでしょう。